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粉瘤(アテローム)
粉瘤(アテローム)
粉瘤（アテローム）とは
本来、皮膚から排出されたり剥がれ落ちたりする垢や皮脂角質などが、皮膚の内側にたまり袋状の構造物ができ、表皮に現れた腫瘍の総称です。
“しぼうのかたまり”と言われていることがありますが、脂肪の塊ではありません。
垢や皮脂は袋の中に少しずつ蓄積され時間の経過により次第に大きくなります。また内容物が変性すると黒色や黄色などに変化する場合があります。
年齢や性別に関わらず清潔にしていても発生する場合があります。
あらゆる体の場所に出来ますが、特に顔や耳の後ろ、首や背中などに出来やすい傾向にあります。
このようなお悩みや症状ございませんか？
- 腫瘍みたいなものができたが、特に痛くもない、ニキビとは違う
- 圧迫などの刺激によって潰れ、ドロドロとした臭いのある物質が排出される
粉瘤(アテローム)の症状
基本的には良性腫瘍で「にきびの袋」のような腫瘍が表皮に現れます。
粉瘤は、あまり大きくならず無症状のままですが、赤い腫れや痛みを伴う場合があります。
自分で膿をむりやり出そうとすると破裂した内部から広がり、慢性化してしまう恐れがあります。
粉瘤(アテローム)の原因
粉瘤が発生する原因はさまざまあると考えられており、単一の原因は解明されていません。打撲や外傷などの刺激などにより、毛穴の皮膚に近い部分がめくれて皮膚の一部が中に入り込み、袋状の構造物ができると考えられています。その他、ウイルス感染によって発生したり、ニキビ痕や毛の生え際のつまりに生じたりする場合があります。
粉瘤(アテローム)の治療法
粉瘤は良性腫瘍で根治的には手術になります。 痛い、赤く腫れているなどの炎症がある時には抗生物質の内服で治療を行います。
粉瘤が炎症を起こしてしまった場合、まず、抗菌薬、鎮痛薬の投与を行います。化膿している場合、粉瘤の一部を切開し膿を排出する応急処置を行います。この応急処置（切開排膿といいます）から1ヶ月程度時間をあけて、根治的な摘出術（完治術）を行います。
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