多汗症
多汗症
多汗症とは
多汗症は、手のひらや顔・頭部・脇・足のうらの限局した部位に多量の発汗がみられる疾患です。
多汗症には、全身に多量の汗をかく「全身性多汗症」と、手の平や足の裏など局所的に多量の汗をかく「局所性多汗症」とがあります。
原因はそれぞれで異なります。
例えば全身性多汗症の場合は甲状腺機能亢進症や糖尿病など、局所性多汗症の場合は精神的な緊張や末梢神経の損傷などがあげられます。
何らかの疾患によって引き起こされる多汗を「続発性多汗症」といいます。
その一方で、全身性多汗症、局所性多汗症ともに、原因が不明な場合もあります。これを「原発性多汗症」といい、比較的若い世代の方が発症しやすいと言われています。
このようなお悩みや症状ございませんか?
- 暑くないのに汗が出る
- 汗の量が人より多い
- 汗のせいで日常生活に支障をきたす
多汗症の症状
具体的な症状として、学校では答案用紙が汗で破れ、鉛筆書きができなくなることから学業に支障がでます。体育では鉄棒・球技が難しくなります。フォークダンスなど他人と接触する行為は嫌いになります。
日常生活においても握手やパソコンのキーボードの扱い・紙幣やレシートの受け渡しなどで不便が伴います。このため、たえずハンカチやタオルなどを持たなくてはなりません。
多汗症の原因
発汗の中心的な役割をはたす交感神経が関係しているともいわれていますが、まだはっきりとしたことは解明されていません。
多汗症の治療法
原発性局所多汗症診療ガイドラインで公開している診療アルゴリズムによれば、まず塩化アルミニウムの単純外用/密封療法の有効性が提唱されています。これは手の平、足の裏、ワキなどすべての部位に対して第1選択とすることが推奨されています。副作用として刺激性皮膚炎の可能性がありますが、治療薬の処方で対処できます。
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