
東大阪市若江西新町1-2-3
瓜生堂クリニックビルNORTH 1F

menu
多汗症は、手のひらや顔・頭部・脇・足のうらの限局した部位に多量の発汗がみられる疾患です。
多汗症には、全身に多量の汗をかく「全身性多汗症」と、手の平や足の裏など局所的に多量の汗をかく「局所性多汗症」とがあります。
原因はそれぞれで異なります。
例えば全身性多汗症の場合は甲状腺機能亢進症や糖尿病など、局所性多汗症の場合は精神的な緊張や末梢神経の損傷などがあげられます。
何らかの疾患によって引き起こされる多汗を「続発性多汗症」といいます。
その一方で、全身性多汗症、局所性多汗症ともに、原因が不明な場合もあります。これを「原発性多汗症」といい、比較的若い世代の方が発症しやすいと言われています。
具体的な症状として、学校では答案用紙が汗で破れ、鉛筆書きができなくなることから学業に支障がでます。体育では鉄棒・球技が難しくなります。フォークダンスなど他人と接触する行為は嫌いになります。
日常生活においても握手やパソコンのキーボードの扱い・紙幣やレシートの受け渡しなどで不便が伴います。このため、たえずハンカチやタオルなどを持たなくてはなりません。
発汗の中心的な役割をはたす交感神経が関係しているともいわれていますが、まだはっきりとしたことは解明されていません。
原発性局所多汗症診療ガイドラインで公開している診療アルゴリズムによれば、まず塩化アルミニウムの単純外用/密封療法の有効性が提唱されています。これは手の平、足の裏、ワキなどすべての部位に対して第1選択とすることが推奨されています。副作用として刺激性皮膚炎の可能性がありますが、治療薬の処方で対処できます。
掌蹠多汗症の場合はイオントフォレーシスを行うこともあります。※(当院ではイオントフォレーシスは導入しておりません) 次に、外用薬の効果が十分に認められない場合などの選択肢として、手の平、足の裏、ワキすべてにA型ボツリヌス毒素(BT-A)の局所注射を行うことが挙げられます。
ボツリヌス菌が作るタンパク質を精製した薬剤を注射する方法で、交感神経から汗腺へ伝わる刺激を遮断することで発汗を抑制するというもの。1回の注射で効果は約4~9カ月持続します。 全身の多汗症の場合は内服薬のプロバンサインを処方することもあります。
難治の場合は手の平の多汗症に限られますが、胸腔鏡下胸部交感神経遮断術ETSを行うこともあります。
塩化アルミニウムの外用は自費診療となっています。また、ボツリヌス療法も、日本では2012年から重度腋窩多汗症には保険適用となったものの、手の平や足の裏、頭部については保険適用外です。
受付で診察券を受け取り後、確認できます。
※WEB、電話にて順番予約はできません。
※初診受付は午前診12時15分迄/午後診16時15分迄
2回目以降、診察券番号にて順番予約が可能です。
順番をお取りいただいた方は、
必ず診察時間内(午前診12:30迄/午後診16:30迄)にクリニックで受付をお済ませください。
診療時間外での受付は無効となりますので、
ご了承下さい。